Mucical Science in the Nature

非常識な人の荒唐無稽なまとめ。趣味、旅、個人的な思いを無軌道に書いていきます。

十二国記の熱

 待ちに待った十二国記を読破。正直に1を読んでた時は新キャラと世界観(戴の文化含む)の情報が多すぎて苦戦して諦めそうになったこともあった。キャラ名が難解、用語も難解でルビが多く何度名前の確認で前のページをめくったことか・・・・

 その苦痛を乗り越え、キャラと世界観に慣れてからは一気に読み進めてしまった。一言で言えば壮大な「風の万里、黎明の空」に近い。元々シリーズの中で風の万里、黎明の空が一番好きなのでドはまりした格好。ただしもっとあの世界をシステムを踏み込んだ形で、戴という国柄さらに激烈な形で物語が進行する。もちろん今までのシリーズで亡くなる人もいたけど、本格的な内戦で最後ボロボロ死んでいくのは辛いものがあった・・初めて戦争の実情に踏み込むという形かなぁ。

 あと「病む」の話は個人的にくるものがあった・・。無気力で言われたことだけをやるだけの人形。自分からは動かず、人の動きに対応し願いを言う自分のことを写されている気がして・・。現在の日本を皮肉る感じもあるのかなと。自分の考えを持った上で従って生きるが、今の世界でどれだけ難しいか。色々な情報に溢れて知った上で判断するのが難しい。どうしても情報だけ知って、整理して判断することが苦手だから避けていたけど生きるってことは決断の続きなんだろうなと。自分も「生きない」と。こういった思いを抱かせてくれるのが十二国記の良さだなぁ・・。陽子の話でも自分の足に立って生きるという話があったし、作者の根底にある思いなのだろう。

 と風の海 迷宮の岸を見ながら感想書いていたけど、以前の泰麒の純粋さと声(釘宮理恵)、飛燕など以前とは大きく変わってしまったことが心に痛い。

 今回の物語詳細の感想はまたあとで書こうか。